TOPページへピアノ曲紹介ピアノメモリコーダーメモお気に入り音楽ことば疑問リンク談話室自己紹介近況

〜 ピアノ メモ 〜

2004年その1(2004/1〜3月)のメモです。
   

←2003年のピアノメモへ

2004年その2のピアノメモへ→


     
04/03/19(金)
ハノンとチェルニーの効用

自由曲 仕事の行き帰り、テンポを半分に落としたラモー「ガボット」の演奏に耳を傾ける。僕の、たぶん悪い部類に入る耳にでも、普通のテンポではわからないものが見えてくる。
今回、気付いたのはトリルの中の変拍子。
快速テンポでは、正直言って、何個入っているのか、下から入るのか、上からはいるのか?も聞き取るのが難しいトリルも、スローモーションだと、はっきり分かる。またプロでも、完全に均等ではなくて、2つ3つ5つの塊、ある意味、変拍子で捉えて弾いていること。
瞬きする間に通り過ぎるトリルの世界に繰り広げらる変拍子。当り前のようで、嬉しい発見。
04/03/14(日)
ピアノ弾き比べ

最近お世話になっているmaekoさんのお誘いで、ヨーロッパピアノ5台によるルイ・レーリング ピアノ弾き比べコンサートに行ったきた。会場は多治見市にある楽器屋さんのホールで50人ぐらい。ルイ先生は、流暢な日本語で、楽器によって音色、響きがどのように違うか、実演をまじえて、解説される。終始和やかな雰囲気。
会に参加するまでは、正直、そんなに違いはないんじゃないかな?と思っていた。事実、最初、目隠ししての亜麻色の髪の乙女冒頭の弾き比べでは、微妙に音色のニュアンス(明るめ、深い)は感じられたけど、(ピアノの値段に見合うほどの)大きな違いは分らなかった。
しかし、
幸運なことに生徒役に選ばれるというハプニングで、実際に、5台のピアノを順に触れることに!聴くだけでは分からなかったが、実際弾いてみると、タッチが皆、驚くほど異なっている。間近で響く音も、かなり違う。正直、これほど、違いがあるとは・・・。
今回、弾き比べられた楽器は
 ・プレイエル(仏)
 ・ベヒシュタイン(北独)
 ・ザウター(南独)
 ・カワイ(日本)
 ・ツィンマーマン(独)
個人的には、プレイエルに一目惚れ。明るく軽やか、と言葉で表現すると、それだけだけど、音色以上に、タッチが、そう、指から身体に伝わる響きが明るく、軽く感じられる。こういうのがフランスならではのお洒落な国民性?なのだろうか?ショパンはもちろんとして、モーツァルトとも相性、いいだろうな。
ベヒシュタインは、透明で、自分的には、形で表現すると、平たい四角形なんだけど、もちろん、端は丁寧な曲線加工が施されている四角形。ルイ先生の話では、音にいろいろな色があって、それでいて濁ることがないとか・・・。
ザウターは、とても深みのある音色とタッチで、これも悪くない。確かにベートーベンにはぴったりだ。カワイとツィンマーマンは前の3つに比べると、あまり印象が残ってません・・・。
多分、どれが良くて、どれが悪いというものではなくて、好みなんだろうけど、国産カワイの分が悪いのは否めない?ヨーロッパのピアノは単に音を出す道具の領域を越えて、より人間に近い親近感が感じられる作りに仕上がっている。
そして、一番大切なのは、そういう楽器を触ることで、自然と音に対する愛情が湧いてくるだろうということ。単にきれいに弾けるようにテクニックを追求するのではなくて、もっと、楽しみ、悲しみ、怒り、安らぎ、いろいろな情感を込めて、音楽を表現しよう!楽しもう!というのが、ルイ先生の言いたかったことだと思う。
あと、もろもろ雑感。
・確かに、タッチがこんなに違うと、弾き手の気分に影響するのは、間違いないと思う。
・会場のアートスペースホリエの貸しホールはレンタル可能。ホームページは4月開設で準備中とのこと。半日の使用料はピアノ込み\18,000(個人では、気楽にレンタルできないなぁ・・・。)
・ベヒシュタインはグランドとアップライトの2台ありましたが、他はアップライト。音量は違うけど、音色、タッチはアップライト、グランドで、そんなに差はないようです。アップライトは、グランドのよく響く大きな音よりも、かえって音色の違いが、現れるような・・・。
・将来、国産グランドを買うんだったら、アップライトのプレイエルかな?というか何台か気分によって弾き分けるというのは、贅沢ですね・・・。車とか贅沢しなければ、現実味あるかな?こういう楽器で気持ち良く練習したいと思う。
・短い時間に、ルイ先生から、姿勢、足の位置、りラックスして!と、いろいろ治されつつ、
 ・部屋に浮かんでいる音を指差してみよう
 ・指の先から息を出して音を出すイメージで弾こう
 ・「いい音だなぁと」と実際に声に出してみよう
という話、印象的でした。

参考URL
ユーロピアノ社

04/03/13(土)
チェルニー効果?

本日レッスン。チェルニー40番は3、4番、○をもらい、次は、とりあえず目標にしていた愉快な5番。
ラモー「ガボット」は、最初はまるで弾ける気がしなかった第5変奏、第6変奏も、2ヶ月やって、ようやく光が見えてきたような気がする。一番弾けていないのが、最初のテーマというのは、問題のような・・・。

最近お世話になっているjunjunさんのお誘いで、来月、ホールでスタインウェイのフルコンを弾く機会に恵まれそう。何か弾ける曲はないか、以前やった曲を、いろいろ弾いてみるけど、1ヶ月でそれなりになりそうな良さげな曲がない。
嬉しい発見は、以前、まるで歯が立たなかったモーツァルトのソナタイ長調(K331第1楽章第6変奏)が、前よりも、指がついてゆくこと。まだ本格的にはじめて半年も経っていないけれど、チェルニー効果でしょう。確かに御利益がある。この先、練習を続けるのがかなり楽しみ。

04/03/12(金)
弾く快感

最近、いろいろとお世話になっているhironoさんから借りた岡田曉生監修「ピアノを弾く体」、非常に面白く読んだ。聞いて楽しむ音楽(受身の音楽)から、自ら弾いて楽しむ音楽(能動的な音楽)、演奏してはじめて体験できる心地良さへの誘いが、主な内容。名曲には、名曲ならではの手の形、動きがあって、奏でた音と手の運動は表裏一体。聴感と触感が体で混ざり合うことで、聞くだけでは味わえない快感が湧きあがる・・・。
これは、日頃、感じていたことでもあって、納得することしきり。
本論からは、少し外れるのだけれど、印象的な一説を書き留めておこう。

ミスタッチだらけのホロヴィッツと、ミスタッチなくホロヴィッツよりもさらに速いテンポのアルゲリッチの名盤。両者のチャイコフスキーコンチェルトを比べて、どうしてホロヴィッツに軍配が上がるのか?・・・。

〜〜〜P190 音楽の演出法 より引用〜〜〜
今にして思うと、私は決してホロヴィッツの猛烈な超絶技巧に魅了されていたのではない。私を夢中にしたのはむしろ、彼のミス・タッチであったような気がする。極度の重量感と速度感を伴う「つっかえ」の感覚。ロケットが大気圏へ飛び出す寸前の激しい空気摩擦のようなもの。あるいは、途方もない遠心力で振られて、コントロール不能領域へと放り出されそうになるぎりぎりのところで踏みとどまる、危機一髪の緊張と快感のようなもの。ホロヴィッツにあってアルゲリッチにないのは、これである。ここから一つの教訓が導かれる。「難しいパッセージを楽々と弾いてしまっては難しく聴こえず、ひいては音楽的感興をそぐことにすらなりかねない。」難しいパッセージは、いかにも難しそうに弾いてこそ、聞き手を圧倒することができるのだ。
〜〜〜引用終わり〜〜〜
なるほどね〜。自分とは、まるで次元の違う世界の話とは言え、なんだか少し気分が楽になりました。

参考URL
「ピアニストは指先で考える」/「ムジカノーヴァ」7月号 「ハイフィンガー」
「運動の快感」

04/03/01(月)
チェルニー雑感

チェルニーを弾きつつ雑感。
・脳天気な長調が多い
 →自由曲は短調を選ぶ傾向が強くなりそう・・・。
・猛スピードで弾ける
 →自由曲では、とにかく雑に弾くことを避けるために、ふつう先生はなかなか速いスピードで弾かしてくれない。でもチェルニーは少々、雑でも、なるべく速く弾くことを要求されるので、その辺りの不満は解消できそう・・・。自由曲でゆっくりした曲を弾きたくなる。
・疲れてても弾ける
 →疲れてて、自由曲の感じが出ない時でも、それなりに練習できる。ほとんど鍵盤の上で指の体操ですね・・・。

3番のアルペジオは苦戦。4番の回音は弾きやすい。5番は予想どおり愉快。

04/02/22(日)
ピアノの会

moreechさん主催のピアノサークル?の集まりに行ってきて、ラモー「エジプト人」とリコーダーを披露してきた。不覚にも、手が震えて、途中制御不能になって弾き直し2回。(マイナーな曲だったため、あまり目立たなかったみたいだけど・・・。)あまり緊張してるつもりはなかったのだけど、しっかり緊張してたみたい。あの震える状態で、どうやって、ミスらずに弾けばいいんだろう?
リコーダーもしかり。ここは間違えんだろうというところで、はずしたり・・・。でも緊張のおかげで、ちょっと音がビブラート気味になってたかも???(笑)
リコーダーについては、とにかく、忙しい中、伴奏を引き受けて下さったhironoさんに感謝。
あと、自分の順番を待つ中、直前の方(kochelさん)が弾かれたのベートーベン熱情ソナタが圧倒的に迫ってきて、あの素晴らしい熱情の演奏を一番深く味わってたような・・・。
会はとても楽しい雰囲気で、ピアノの好きな方々の、さまざまな演奏を聞いて、いろいろ話を聞いて、刺激の多い一日。この先、自分は、どうやってピアノと付き合ってゆくのだろう?などと、帰りの電車で、しばし黙考。

昨日のレッスンでは、今まで順調だったチェルニーは、ついに○を逃して、3番はもう一回やることに。自分でも弾けてないことはわかっていたし、スケールに比べて、アルペジオは、課題多い。早く5番をやりたいなぁ。

04/02/08(日)
あれまぁ

昨日のピアノのレッスン、時間間際に慌てて家を出たせいもあり、なんと、チェルニーとハノンは、間違えて、別の本を持っていってしまう。「あれまぁ・・・!」(全音の楽譜は、みな外見が同じなので、用心しないと、また同じ失敗をしそう・・・。)
なので、チェルニー40番の2番は○は次回にお預け。(さすがに暗譜はしてなかった・・・。)
次の3番は、アルペジオ。勢いで弾けるスケール練習の1、2番に比べると、かなり弾きにくいなぁ・・・。
ラモー「ガボット」は、ボロボロ、止まりまくり、弾き直しまくりで、なんとか最後の第6変奏まで辿り着く。「雰囲気が出てる。空耳さんプロになったら」の褒め言葉に、嬉しい反面、先生、その褒め言葉は、いくらなんでも、大袈裟すぎるでしょう・・・。
それにしても、この「ガボット」の第5、第6変奏、反復横跳び変奏は、練習しだすと、病み付きになる楽しさがあるなぁ。

04/01/25(日)
チェルニー先生

昨日、ピアノのレッスン。チェルニー40番は○をもらい次は2番へ。40番の後半は、譜読みはかなり大変だと聞くが、2週間に1曲ずつの今のペースが、いつまで続けられるだろう?とにかく楽しみにしている5番までは、サクサクと進みたいものだ。でも、そう言えば、先生から、あまり技術的な指導を受けてないような・・・。今のところ、特に問題になるような技術的な欠点はないのかな?ラモー「ガボット」は長期戦になりそう・・・。

ところで、チェルニーの楽しさの一つは、ここまでやらせるのか!と感じさせる徹底的な音型の繰り返しにあるような気がする。 次の2番も左手ドレミファソラシドのスケールが、1音ずつ高くなりながら、1オクターブ分7回も繰り返されたりする。ここまでやらんでも・・・。と思うんだけど・・・。なんだか、チェルニー先生と弟子の会話が聞こえてくるよう。

チェルニー:今回は、そなたに、これを授けよう。
弟子A  :(少し、弾いてみて)ふぇ〜、先生、このスケール、ここまで、やらせるんですか?
チェルニー:そうじゃ。今回も、なかなか凝っておるじゃろ。わしの考える練習曲は、そのへんの生半可な練習曲とは訳がちがうのじゃ。よいか、心してかかるのじゃぞ!

04/01/19(月)
アルゲリッチの
スケルツォ2番

昨日、風邪気味につき、早々に布団にもぐり込む。
うとうとしていたら、ショパン、スケルツォ2番が流れてくる。 夢うつつで聞くアルゲリッチのスケルツォは圧倒的で、火焔の竜巻が変幻自在に揺らめき、回転する夢を見た。

シューマン評「優しさと、大胆さと、愛らしさと、憎しみが満ちている」なのだそうだ。

04/01/17(土)
体育会系16ビート

ラモー「ガボット」練習中。この曲、第6変奏までの変奏曲だけど、第5、第6変奏は、ひたすら下のような音型がつづく。
 
最終形は、これを機関銃のごとく、ドゥタタタタタタタ、ドゥタタタタタタタ、と快速ペースで延々とやるわけだ。もちろん、まだきれいに弾けないけど、この練習が実に楽しい。16分音符を機械的に刻んでいると、まるで、今風の16ビートの音楽じゃないか!当時、この音楽が異端扱いされたのは、想像に難くない。 2オクターブまたがりで16分音符弾かせるなんて、ラモーは鬼だな・・・。(だけど喜んで弾いているのです)
感覚的には、鍵盤の上で、反復横跳び、というかフットワークのトレーニングをしてる感じ。弾いていると体が自然と暖まって、寒さもなんのその。
快速ハノンも、結構、楽しく、最近、なんだか体育会系の感覚で練習してるなぁ。音楽性とは無縁世界かも?

04/01/10(土)
40番へ

今年最初のレッスン。チェルニー30番を卒業して40番に。かなり嬉しいワンステップ。40番を上げるのに何年かかるか、わからないけど、前進あるのみ。
「エジプト人」も卒業。次はもう一曲ラモーに挑戦。「ガボット」。
これから年を重ねるにつれ、素早い手の動きが、だんだん身につきにくくなる。今のうちに、トリル、すばしっこい曲、いろいろやって、テクニックを身につけておきたい・・・。テクニック的に伸びれそうな予感のある曲。

04/01/03(土)
深遠

ネットを徘徊していて、なかなか充実したピアノ音楽の紹介サイトを発見。 http://homepage2.nifty.com/choralcd/PIANOMUSIC.htm
有名作曲家は工事中で、頭文字が前の方の作曲家は公開されていないものの、とても充実している。こういうの読み出したら止まらないですね。これらの中には知られていない名曲がいろいろあるはず。ピアノの世界は、つくづく奥が深いと思う。

04/01/02(金)
さぁ、今年も!

昨年は、腱鞘炎?もあって、自由に弾けない時期もありましたが、多くのピアノの仲間と知り合うことができて、本当に世界が広がった一年となりました。一人で無目的に弾くのとは違って、皆さんに後押ししてもらった感が強いですね。
自分のピアノについては、いわば勝ち目の無いゲームに挑んでいるようなものです。
仕事の片手間で、この年から気合を入れて頑張ったところで、到底ピアニストのように弾けるようになるわけではなく、 どこまで行っても、下手の横好き、自己満足の世界かな?
でも、日々の練習の積み重ねによって、不可能と思われていた難曲に手が届くようになるのも事実で、どこまで行けるかわからないけれど、とりあえず行ける所まで行ってみようと思う。(このあたりの感覚は、はるか高くにそびえる山に登るのと同じですね。)
普通に弾いてても、十分楽しいけど、やっぱり伸びてる、育ってる感覚は、ひとしお嬉しいものです。 (もちろんピアノだけじゃなくて、仕事、その他もろもろ全般についても・・・。)
一年後、どのくらい進めるかな?




TOPページへピアノ曲紹介ピアノメモリコーダーメモお気に入り音楽ことば疑問リンク談話室自己紹介近況

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送