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〜 ピアノ メモ 〜

集中して練習できるのは週末だけ。平日は30分弾くのがやっと・・・。だったけど最近は1時間弾けてるかな?
      練習中の曲は、ショパン「ノクターンOp9-1」「幻想即興曲」。モーツァルト「ピアノ協奏曲20番(2楽章)」。チェルニー40番の15番。
   

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04/12/26(日)
今年最後のレッスン 昨日は今年最後のレッスン。
・ハノン39,41番
変ロ長調とト短調の音階(スケール)練習とアルペジオ練習
スケールの下り(左手)は、とても覚え難かった。黒鍵の後、すぐにターン(親指をくぐらせる)変ロ長調に対し、ト短調は黒鍵の後に、もう1音だけ白鍵を弾いてからターン。これが、ごちゃごちゃになる。(どのタイミングでターンするか、頭で考えてるうちは、まだまだなんですが・・・。)
今、一番時間を取られてるのは、チェルニーでもショパンでもなくても、スケールの練習。とても手強い。これから、フラットやシャープが増えてくるので、24調、全てやり通せるんだろうか?正直なところ、恐怖感すら感じてます。
次、変ホ長調とハ短調。ハ短調はあまり馴染みがない調性だけど、ハ短調の有名なピアノ曲って、何があるんだろう?

・チェルニー40-14
3回目だったので、だいぶ速く弾けるようになってました。◎で合格。○よりも◎は、嬉しいです。次15番。

・ショパン「幻想即興曲」
通して弾き2回目。この2週間、幻想即興曲の練習は、コーダ冒頭の難所ffと中間部の暗譜が、ほとんどでした。主な指摘事項は
 ・中間部、フレーズの末端が雑になる
 ・sfの左手和音の濁り(勢いをつけると、薬指がどうしても、黒鍵に触れてしまう・・・)
 ・最初のオクターブ全音符×2小節が短い
 (ピアニストのようにスピードが出せない分、最初の2小節の全音符は長くなる)
などなど。ミスタッチも多いので、来年5月まで、少しずつ確実性をUpさせることになりそう。

・ショパン「ワルツ遺作」
コーダの練習は継続中。多少は良くなってると思うけど、あまり進展なし。

・モーツァルト「ピアノ協奏曲20番2楽章(ソロパート)」
1週間前、実は、合わせ練習をしたのです。自分がたくさんつまずいてしまい、パートナーの方に申し訳なかった。いいテイクでは、つまずきは2、3箇所ぐらいで全曲通せたので、この時期としては、上首尾みたいです。唯一合わせ難かったオケパートの8分音符とソロパートの3連譜が絡むところも、タイミングがわかって、面白い感触でした。

次の曲は、ドビュッシー「月の光」♪ショパン「ノクターン1番」♪で迷いつつ、ショパンついでに「ノクターン1番」かな??

04/12/12(日)
2週間はあっという間 なんだか、2週間はあっという間だなぁ。 昨日はレッスン。
・ハノン39,41番
ヘ長調とニ短調の音階(スケール)練習とアルペジオ練習
レッスンの15分前に改めて楽譜をよく見ると、ヘ長調の下降で、運指間違い(F=1番じゃなくて G=1番になってた・・・。)に気付く。焦る。2週間、何やってたんだろう・・・。
ヘ長調とニ短調のアルペジオはハ長調を平行しただけなので、楽でした。とにかく速く、音が切れないように弾くことを要求されます。苦労しているショパン・ワルツ遺作のコーダ部、高速アルペジオに効果があればいいんだけど・・・。次回、変ロ長調とト短調。

・チェルニー40-14
回音奏法の練習。練習不足で、ほとんど進歩なし。たくさんつっかえる。ラストに出てくる回音&重音複合パターンで、上の音がもっと出るように、練習続行。

・ショパン「幻想即興曲」
通して弾きました。部分的に弾けない箇所(コーダ冒頭の難所ffなど)、あやふやな箇所はあるのだけど、自分では70点くらいの出来。自分では気付かない点、幾つか指摘を受けてます。ソフトペダルも、多用することになりそう、少しずつ表情がついてきてます。
先生談「この曲、本当に人それぞれだけど、有名すぎる曲なので、あんまりこねくり回さない方がいいかもね・・・。」

・ショパン「ワルツ遺作」
レッスンでは弾かなかったけど、最後のコーダは、コルトー版の練習方法や、リズム、スタッカート変奏やらで練習継続です。

・モーツァルト「ピアノ協奏曲20番2楽章(ソロパート)」
今日は連弾なしでした。残念。この曲の弾き心地の良さは幻想即興曲に匹敵します。頻繁に手の交差があるので体があったまる。寝る前にこれを弾くと、体がポカポカに。気持ち良く眠りに就けます。

04/11/27(土)
モーツァルトP協
初合わせ
今日はレッスン。
・ハノン39,41番
ハ長調とイ短調の音階(スケール)練習とアルペジオ練習
実は、音階が苦手です。ちょっと油断すると、指をくぐらせるタイミングがずれる。ターンしようと思ったら、あれ?もう指を使いきってて、次の指がない!というふうに。今回、お情けで○
アルペジオはチェルニー40-12でかなり苦労した甲斐があって、楽でした。

・チェルニー40-14
回音奏法の練習。親指(1番)の上を2,3番の指を素早く行き来できるような練習。相性良くて、2回連続の1発合格を狙ったのだけど、そんなに甘くはなかった・・・。

・ショパン「ワルツ遺作」
この曲も、最後の詰めがどうしても詰まらない。もどかしい。 相変わらずラストのコーダが今一つ。
ピアニストの演奏にあって、自分にないもの。ここぞというところで、ビシッ、バシッ、ズバッと決める正確な打鍵。太く逞しい音。メリハリ。瞬発力。タカが獲物を掴むような、鋭い鍵盤の掴み。重厚さ。
コルトーのワルツ集に出ている練習方法も取り入れて、持久戦です。最近、練習の軸足が幻想即興曲に移っていて、この曲への情熱が薄れてきてる・・・。

・ショパン「幻想即興曲」
この曲、とても弾き心地がいい。「ポピュラーみたいだよね」の先生談、さもありなん。今日はラスト1ページの手前まで見ていただく。指摘される点は、結局、ワルツと同じ。「中間部、どうやって歌わせる?研究してきてね!」。先生はすぐに答をくれないです・・・。

・モーツァルト「ピアノ協奏曲20番2楽章(ソロパート)」
お相手の方と初合わせ。激しい中間部まで。初回にしては上々。モーツァルトの2台連弾、気持ちいい。緊張してて至福とまでは行きませんが・・・。自分の音と、相手の音と区別がつかなくなる。 オケパート、きれいに合わせてくれて弾きやすいなぁ!と思ったら、実はソロで、自分の左手だった。右手の美メロに酔って、左手を動かしてることを忘れていました。

04/11/23(火)
幻想即興曲と葡萄畑 市の音楽室のグランドピアノを半日レンタルして、練習した。
気持ち良く音が響く場所での練習はとても気持ちいい。練習時間の大半は幻想即興曲に費やした。
この曲、中毒性がありますね。まるで麻薬です。練習なのに酔ってしまいます。
何回も繰り返し弾いて、少しずつ曲を体に沁み込ませてゆく、美しい音楽と一体化してゆく作業、とても楽しいんです。
少しずつ、つまらずに弾けるようになってくる。モノクロの世界だったフレーズが色彩を帯びてくる。おぼろげで、もやもやしていたのが、次第に姿をあらわしてゆく。曲に命が宿ってくる。こういうの、ピアノの練習の醍醐味だと思う。
いくら好きでも、聴き専で同じ曲を繰り返して何時間も聴いてたら、絶対に飽きそうだけど、自分が弾く分には、不思議なことに全然飽きないんだなぁ。(何ヶ月も弾いてたら別だろうけど・・・)

この曲の特徴的なフレーズ♪ を弾きながら、なぜだか、たわわに実った葡萄の房を思い浮かべていました。のんびり弾いてるから葡萄畑になるのかな?季節感なく、心構えが花より団子では、この曲に挑むのは100年早い!とショパン先生にお叱りを受けそう・・・。

   
と良いことばかり書いたけど、実際は、中間部の暗譜は大変だなぁ・・・とか、ワルツ遺作のラストのアルペジオ、何百回?弾いても、駄目駄目だ〜。とか悩んでいるのです。現実は厳しい・・・。

04/11/20(土)
棚おろし 今の先生のところでレッスンをはじめて、ちょうど1年。
この間、チェルニーは30-27からはじめて、40-13まで17曲前進。悪くない。ハノンも1番からはじめて38番まで前進。これも悪くない。ただし、肝心な自由曲は、先生から○をもらった曲は1曲もない。これは問題かな?

チェルニーは本当に上出来だった。この調子で行けば40番の残りも2年くらいであげられんじゃないか?と密かに企んでいたりします。チェルニーを進めることで、
・取り組める曲のバリエーションは増えるのか?
・演奏は安定するのか?
その辺、本当のところはどうなのか?を確かめるべく、チェルニー実験はしばらく続きます。

ピアノを再開するまでは、音符を手に覚えこませて1曲1曲を弾けるようにするのは、途方も無く大変なことだと思っていたけれど、少しずつでもマイペースで練習すれば、そんなに怖がることはないんだ。たかが練習曲とはいえ、17曲こなせたのは、自信につながりそう。
若い頃は当り前だった成長が感じられるのもピアノの楽しいところだなぁ。(弾いてるだけで、十分楽しいのだけど・・・)
いま、ピアノに関しては、早く時間が過ぎて欲しいんですね。2年、3年後のパワーアップ?した自分に、はやく到達したいから。

この一週間くらい、ハノン、チェルニーの次に真っ先に開けるのは幻想即興曲の楽譜。中間部までは、とりあえず暗譜完了。ショパンの魅力に絡め取られています。

04/11/13(土)
レッスン 今日はレッスン。
・ハノン38番
オクターブの音階練習。教室のグランドだと、とても気持ち良く弾ける。大理石をよく切れるナイフで、シャキッと切り刻むような心地良いタッチ。音の波をたてて、押し出してゆく気分。鍵盤に波紋がたつようなイメージ。単純なドレミファソラシドだけど、とても愉快。合格。次は、ハノンの華?音階練習とアルペジオ(ハ長調)へ。

・チェルニー40-13
右手の分散オクターブの練習。けっこういい曲だった。好きこそものの上手なれ。一発合格。一発合格はあまり経験がないので嬉しい。次14番へ。

・ショパン「ワルツ遺作」
「もう少しだね」との先生の評。幾つか指摘を受けた箇所は、自分でも、ちょっと良くないだろうなと、思いつつ、忘れてしまっていた身に覚えのあるところ。なんとなく取り繕ろっていたけど、誤魔化しは駄目ですね・・・。最後の最後にやってくる難所の4オクターブ下降アルペジオ。打率はだいぶん高くなってきてるけど、パラついてしまう。もっと粘りを、しなやかさを!

・ショパン「幻想即興曲」
有名な最初の何小節かを見ていただいた。譜読みを進めているのだけど、この曲の肝心かなめの左手6つの音、右手8つの音の入れ方が大丈夫なのか?変な癖がついていないか?とても心配だったのだ。左手の6つ目の音が、多少、前のめりで入ってるね、とのことだったけど、大きな問題はなかったので、これで、安心して練習を進められる。

04/10/31(日)
高嶋ちさ子
 加羽沢美濃
  コンサート
高嶋ちさ子、加羽沢美濃(ゲスト:近藤嘉宏)のコンサートに行ってきました。
とても楽しく、リラックスできた一時だったのだけど、正直、音楽がメインなのか、二人の面白いトークがメインなのか、よくわらかないコンサートでした。
このところ、恒例になってきたピアニストとの握手ですが、今日は加羽沢さんのサインと握手、しっかりしてきました。加羽沢さんの手は、澄んだピアノの音色そのままのような、ちょっとひんやりした感じ。今日、演奏された静けさに満ちたカッチーニのアベ・マリアとともに、印象に残りそう。
高嶋さんは、とてもよく喋られる方で、びっくり。最後のチャールダッシュは、客席に降りられてのパフォーマンで、運良く間近(1mくらい!)で聴けたは運が良かった。舞台とは全然別の、とても生々しい音で、魅入られました。
弾き比べコーナーで演奏された数万円のバイオリンと、億のバイオリンは、よく聴けば分かるくらい。これはピアノでも事情が同じかな。聴くのと自分の体で鳴らしてみるのとでは大違いなんだと思う。
ゲストの近藤嘉宏さんは、正直、影が薄い感じで、こういうくだけた雰囲気のコンサートで、存在感を出すのは難しいのかな?
なんだか、盛りだくさんのコンサートだったけど、とにかく、加羽沢さんの曲を、猛烈に弾きたくなった。それに尽きるコンサートでした。

高嶋ちさ子&加羽沢美濃カジュアルクラシックス スペシャルコンサート in 犬山市民文化会館

04/10/30(土)
レッスン日記
今日は練習不足の中、レッスンだった。雨で少し肌寒く、行きの車で、はじめてヒーターを入れた。

・ハノン37番
手強かった。245番の指を押したままで1番を移動する練習。245のどれかが浮いて音が鳴るとアウト。今までやった中で、一番良くない出来かもしれない。次は38番。ようやくハノンの華?音階練習が目前に迫ってきた。

・チェルニー40-12
ミスタッチばかりとはいえ、なんとか合格。へんてこりんなアルペジオ練習曲で、はじめはとても苦労したけど、我ながら、よく弾けるようになったと思う。次の13番は、音楽的にもなかなか良い曲なので、楽しみです。

・ショパン「ワルツ遺作」
あまり進展なし。先生の前で弾くと、ミスタッチだらけで、本当にひどい出来になってしまう。ボロボロの中で、変な癖や、譜面の見落とし箇所を指摘して頂いて、とてもありがたいです。

そう言えば、今回のチェルニー、あとワルツ遺作も、気付いたら、暗譜してました。音が跳んで、譜面を見ながらでは弾けない難曲は、自然と覚えてしまうものなんですね。
そろそろ来年5月の発表会の選曲の時期なので、「幻想即興曲」か「月の光」くらいで、どうでしょう?と訊いてみる。先生の見立てでは、大丈夫じゃない?とのことで、けっこう嬉しい。門前払いじゃなくて、少なくとも挑戦権はあるみたいだ。
両方とも、所謂、ピアノの名曲だけど、やっぱり名曲には、弾き手を魅了する何かが多く詰まっていると思う。多くの人々に親しまれるだけのものはあるんだと思う。ミスがすぐに分かってしまうという欠点はあるけれど、恥ずかしがらずに名曲に取り組もう、という気になってる。
連弾でやることになっているモーツァルトのコンチェルト20番も、11月中には一回合わせましょうか、と発破をかけられる。こっちの練習も、そろそろ本腰を入れなければ。

04/10/23(土)
調律と整調
今日はアップライトピアノの調律をした。あとタッチにかなり不満を感じていたので、整調も少し。
整調は、調律師さんに、どんなタッチがいいですか?と訊かれて、返事に困ってしまう。
気持ち良く弾けるピアノと自宅の弾きにくいピアノと、具体的に何がどう違うのかはよく分からないのだ。重い、軽いといったイメージとも違う。「とにかくバラツキを少なくしたい」と希望を伝える。
整調はどの工程までやるかで、費用が違ってくるので、「まず1オクターブやって、納得できるなら、全オクターブすることにしましょう」ということで、少しずつ進めることになる。
結局、調律代+8000円で、状態の良いグランドの足元にも及ばないけど、かなり改善。

ちょっとメモ
・ピアノの音の鳴る仕組みを観察して思った。鍵盤を押すと、大きく分けて2つ、ダンパー(音消し装置)を持ち上げる機構と、ハンマーで弦を叩く機構が動きだす。この2つの機構が切れ目なく滑らかに動かないと、すっきりしたタッチは得られそうにない。

・あと「鍵盤のぐらつくような、ペコペコするような感触はどうにかなりませんか?」と相談。
「これは、鍵盤のピンの周りを囲うフェルトが長年の使用で磨り減っているため、鍵盤が横方向にズレるんですよ。」とのこと。なるほど、確かに、ぐらつきは縦じゃなくて横方向だ。よく弾かれる中心部の音域で起きていて、一番下と上のオクターブでは、起きてない。
これを直すためには、鍵盤を取り外して、フェルト交換の持ち帰りの修理になるとのこと。予算数万円で、すぐに決断できず。

調律師さんの話では、アップライトピアノでは、ほとんど整調を頼まれることはないんですね。
ヘッドホンで練習できるデジタルピアノはとても便利だけど、アップライトピアノも、もっと弾いてやらないと。

04/10/17(日)
原佳大
 ピアノリサイタル
2日連続で、今日もピアノのリサイタルを聴きに行く。本日は原佳大(よしゆき)氏。
何故だか、演奏に浸れずじまい。昨日のリサイタルの余韻が残っていたから?
信じられないことに、すぐ後ろの人が途中、大きないびきをかき出すから?
小さな教室くらいのホールで、左後方最前列、奏者から数mくらいの特等席で、鑑賞できたのは運がよかった。思い入れのあるK.331、密かに狙っている幻想即興曲はいろいろ勉強になった。
でも、プロの演奏を聴くと、自分でも弾いてみよう!という気持ちは薄れてゆく。本当に弾きこなすのはとても無理。挑戦しよう!という気持ちさへおこがましいのかも?という気分になりません?

(プログラム)
・モーツァルト「デュポールのメヌエットの主題による変奏曲ニ長調K.573」
・モーツァルト「ピアノソナタK.331(トルコ行進曲付き)」
・ショパンの名曲(幻想即興曲、雨だれ、子犬のワルツ)、「バラード4番」
・フンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」(音楽劇)(フルート、クラリネット、ピアノのトリオ)
(アンコール)ショパンノクターン遺作20番
 in 多治見アートスペースホリエ 14:00〜

04/10/16(土)
及川浩治
 ピアノリサイタル
夜、及川浩治のピアノリサイタルを聴きに行く。 いかずちが轟くようなフォルテシモが鳴り響く。乾坤一擲、炸裂するフォルテシモの威力に打ちのめされた。フォルテシモってこんなに芯があって、太いんだなぁと改めて実感。途方もない嵐に呆然。魂の叫び、全身全霊を傾けた激情のピアノ。正直、ちょっと疲れたかな。最も印象に残ったのは月光三楽章。
終始、気難しくて恐そうな表情だったけど、アンコールで見せた笑顔で氷解。気難しい表情は、あの笑顔のための演出だったんだ。
サインをもらう時に、握手をしてもらう。柔らかくて、線が細め、男としては華奢な印象。
そうそう、気になったのは、フォルテシモの時に混ざる妙な共鳴音。変だなぁ?と思っていたのだけど、記念に買って帰ったCDにも、その音が入ってる!及川浩治本人?の発するうめき声?謎?

ドイツ浪漫紀行 in 江南市民文化会館小ホール
・バッハ「主よ人の望みの喜びよ」
・バッハ「アダージョ”オルガンのためのトッカータとフーガ”より」
・バッハ「半音階的幻想曲とフーガ」
・ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調月光」
・ブラームス「2つのラプソディ」
・シューマン「トロイメライ」「謝肉祭」
(アンコール)
・ショパン「ノクターン2番」 ・リスト「ラ・カンパネラ」

04/10/11(月)
幻想即興曲は
 やっぱり名曲
あまり書くことがないので、練習の状況。
・モーツァルトのソナタK309の3楽章
 ん〜、再び録音を試みるけど、どうしても、どこかつまってしまう。

・ショパンのワルツ遺作14番
 次回のレッスンで持ってゆくべく練習中。最後のコーダ以降、とくに大変。フィニッシュの5オクターブ下降アルペジオが大苦戦。今のところ成功率50%くらい。毎日、何十回と繰り返し弾いては、あとは奇蹟を待つしかない?最後の最後に、こういう難所が控えてる曲って、人前で弾くとき心臓に悪そう。

・番外編(幻想即興曲)
 練習中、ついつい、違う曲に手が出てしまうんですね。ちょっと手を出したのが幻想即興曲。ネットでいろいろ見ていると、幻想即興曲は、わりと弾きやすいという情報に出会うんだけど、本当かな?と思ってた。
でも、実際、自分で少し楽譜をさらってみて、たしかに弾きやすい。どうして弾きやすいかって?

 まず、和音が少ないこと。和音が厚い曲は、楽譜を見てもすぐに鍵盤を押さえられないし、覚えるのも大変。それに比べたら譜読みは楽です。力があれば初見で弾けるという話も、なんとなく分かる。有名曲だから耳で覚えてるというのもあるんだろうけど。ポピュラーの曲(加羽沢美濃さんのとか)と比べても弾きやすく感じる。(あくまで、とっかかりのところでの話ですよ)

 あと黒鍵の配置がいいこと。黒鍵音が手の形に合うように、うまい具合に配置されてて、だいたいこの辺の黒鍵だね、という曖昧な感覚でいけるんだなぁ。もしイ短調で白鍵ばかりだったら何倍も難しくなると思う。

ピアノ練習再開の3年前までは、英雄ポロネーズや幻想即興曲みたいな曲は、ピアニストにしか弾くことが許されない、遥か彼方に聳える途方も無く難しい曲だと思ってた。でも、難曲と言われる曲でも、わりと弾きやすい曲、やっぱり手が出ない難曲、の違いが少し見えてきたのは、自分としては、かなりの進歩であって嬉しい。
で、調子に乗ってとりあえず練習中の録音(wma)(いつもどおり危険)♪
ゆっくり弾いて、音が並んでるだけでも、弾いてる本人は、けっこういい気分になってくる。練習し出したら、止まらなくなる危険な曲ですね。名曲さもありなん。

04/10/09(土)
スタインウェイ戦争
少し前の日経新聞の書評で紹介されていた本「スタインウェイ戦争」。アマゾンから届いたので、さっそく数ページ読みつつ、品のない文書、汚い言葉が多くて、気分が悪くなってしまう。駄目だ。読むに堪えん。
内容はスタインウェイの総代理店、松尾楽器に対する暴露、罵詈雑言です。
長らく独占販売を続けてきたことによる弊害がいろいろ語られてる。本文中の幾つかは真実なんだろうけど、こういう品の無い文面では、胡散臭く思えてくる。
ハンブルグ・スタインウェイよりもニューヨーク・スタインウェイの方が勝っているように書かれてるけれど、本当?この調律師さんは、調律の腕はいいかもしれないけど、人間性、ひいては音楽性も疑われるような・・・。
ここ数年間で手にした本の中で、一番、印象の悪い本。

04/10/07(木)
ピアノ
日経の夕刊、中村紘子のコラムから〜〜
音楽においても、大音響は人を興奮させはするけど感動はさせない。そもそもは「ピアノフォルテ」と名付けられた楽器がいつの間にか「ピアノ」と呼ばれるようになったように、本当の感動は静けさの中に、ピアニシッシモのうちにこそあるのです。
〜〜〜

だよね。嵐のような激しさの後に、何気にやってくる、ピアニシモに背筋がゾクッとするからなぁ。どうして「ピアノ」なのか、含蓄深い。

04/10/04(月)
次はワルツ遺作
この週末、レッスンがあったんだけど、更新をサボってたなぁ。

・チェルニー40-12(アルペジオ練習)
自分としては、ほぼ限界のスピードだけど(100ぐらい)、スピード、音量ともに先生は満足できないようで、もう1回。チェルニー先生のテンポ指定の180。どこまで速く弾ける?

・モーツァルトのソナタK309 第3楽章
自分の今の奏力では、どうしてもどこかでこけてしまう。「4年後ぐらいに、もう1回やったら、きれいに弾けるんじゃない。次の曲にいってもいいよ?」の一言に、素直に賛成。
運が良いとノンストップで最後までたどり着けるぐらいのレベルの世界だけど、7、8分かかる曲を、ここまで弾けるようになったのは、3年前のピアノ再開の頃を思えば、かなりの進歩じゃないか?
で、次は、憧れのショパン14番遺作ワルツに挑戦。

・次のハノン35番
1と5番の指をくぐらせる練習。こんな指遣い、実戦で使うことあるのかな?5→1のときなんて、肘が鍵盤の上くらいまで来てて、すごいフォームだけど、これでいいんだろうか?

04/09/25(土)
シューベルトの
 ソナタ
村上春樹著「海辺のカフカ」にシューベルトのピアノソナタについて、興味深い記述があったので、かなり長いけど、メモろう。たまにこういう音楽の話が繰り広げられるのは、村上作品の楽しみの1つなんです。本編は今まで以上に、電車で読むのが憚れる描写が多いなぁ・・・。場面は、主人公、田村カフカ君(15歳の少年)と、旅先で知り合った大島さん(図書館の事務員)が緑のロードスターで高速道路を飛ばすシーン。

「シューベルトの音楽は好き?」
とくに好きなわけじゃない、と僕は言う。
大島さんはうなずく。「僕は運転しているときには、よくシューベルトのピアノ・ソナタを大きな音で聴くんだ。どうしてだと思う?」
「わからない」と僕は言う。
「フランツ・シューベルトのピアノ・ソナタを完璧に演奏することは、世界でいちばん難しい作業のひとつだからさ。とくにこのニ長調のソナタはそうだ。とびっきりの難物なんだ。この作品のひとつかふたつの楽章だけを独立して取りあげれば、それをある程度完璧に弾けるピアニストはいる。しかし四つの楽章をならべ、統一性ということを念頭に置いて聴いてみると、僕の知るかぎり、満足のいく演奏はひとつとしてない。これまでに様々な名ピアニストがこの曲に挑んだけれど、そのどれもが目に見える欠陥を持っている。これならという演奏はいまだない。どうしてだと思う?」

「わからない」と僕は言う。
「曲そのものが不完全だからだ。ロベルト・シューマンはシューベルトのピアノ音楽の良き理解者だったけど、それでもこの曲を『天国的に冗長』と評した」
「曲そのものが不完全なのに、どうして様々な名ピアニストがこの曲に挑むんですか?」
「良い質問だ」と大島さんは言う。そして間を置く。音楽がその沈黙を満たす。

「僕にも詳しい説明はできない。でもひとつだけ言えることがある。それはある種の不完全さを持った作品は、不完全であるが故に人間の心を強く引きつける −−−少なくともある種の人間の心を強く引きつける、ということだ。たとえば君は漱石の『鉱夫』に引きつけられる。『こころ』や『三四郎』のような完成された作品にない吸引力がそこにはあるからだ。君はその作品を見つける。べつの言い方をすれば、その作品は君を見つける。シューベルトのニ長調のソナタもそれと同じなんだ。そこにはその作品にしかできない心の糸の引っ張りかたがある」
「それで」と僕は言う。「最初の質問に戻るけど、どうして大島さんはシューベルトのソナタを聴くんですか。とくに車を運転しているときに?」」
「シューベルトのソナタは、とくにニ長調のソナタは、そのまますんなりと演奏したのでは芸術にならない。シューマンが指摘したように、あまりに牧歌的に長すぎるし、技術的にも単純すぎる。そんなものを素直に弾いたら、味も素っ気もないただの骨董品になってしまう。だからピアニストたちはそれぞれ工夫を凝らす。仕掛けをする。たとえば、ほら、こんなふうにアーティキュレーションを強調する。ルバートをかける。速弾きをする。メリハリをつける。そうしないことには間が持たないんだ。でもよほど注意深くやらなければ、そのような仕掛けは往々にして作品の品格を崩してしまう。シューベルトの音楽ではなくしてしまう。このニ長調ソナタを弾くすべてのピアニストは、例外なくそのような二律背反の中でもがいている」
彼は音楽に耳を済ませる。メロディーを口ずさむ。そして話を続ける。
「僕が運転をしながらよくシューベルトを聴くのはそのためだ。さっきも言ったように、それがほとんどの場合、なんらかの意味で不完全な演奏だからだ。質の良い稠密な不完全さは人の意識を刺激し、注意力を喚起してくれる。これしかないというような完璧な音楽と完璧な演奏を聴きながら演奏したら、目を閉じてそのまま死んでしまいたくなるかもしれない。でも僕はニ長調のソナタに耳を傾け、そこに人の営みの限界を聞きとることになる。ある種の完全さは、不完全さの限りない集積によってしか具現できないのを知ることになる。それは僕を励ましてくれる。言ってることはわかる?」
「なんとか」・・・(ちょっと略)・・・
「比較的というのでもいいんだけど、これまでに聴いたニ長調のソナタの中で、大島さんがいちばん優れていると思うのは誰の演奏ですか?」
「むずかしい質問だ」と彼は言う。・・・(ちょっと略)・・・「一般的にいえば、演奏としてもっともよくまとまっているのは、たぶんブレンデルとアシュケナージだろう。でも僕は正直なところ彼らの演奏を、個人的にはあまり愛好しない。とういか、それほど心を引かれないんだ。シューベルトというのは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで破れるための音楽なんだ。それがロマンティシズムの本質であり、シューベルトの音楽はそういう意味においてロマンティシズムの精華なんだ
僕はシューベルトのソナタに耳を澄ませる。
「どう、退屈な音楽だろう?」と彼は言う。
「たしかに」と僕は正直に言う。
「シューベルトは訓練によって理解できる音楽なんだ。僕だって最初に聴いたときは退屈だった。君の歳ならそれは当然のことだ。でも今にきっとわかるようになる。この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ。そういうものなんだ。僕の人生には退屈する余裕はあっても、飽きているような余裕はない。たいていの人はそのふたつを区別することができない。」

引用おしまい。シューベルトのソナタを借りて、村上春樹作品のエッセンスが詰まったシーン。気に入った。シューベルトを弾きたくなる(ソナタは無理だけど・・・)。傍目からみて、ピアノの練習ほど退屈なものはないだろうな。

04/09/18(土)
non title
今日はレッスン。今回は、練習量が少なかったわりには、楽しいレッスンでした。
チェルニー40-12、このアルペジオをアレグロで弾くには、2拍子をもっと意識して。なるべく大きな塊で音符を意識して。
 タタタタ・タタタタ・タタタタ・タタタタ →タタタタタタタタ・タタタタタタタタ
塊、塊、塊。
K309ソナタの3楽章。今回は、あまり練習してなかったので、あまり進展無し。
・似たような音型が続くところ → 1回目、2回目、3回目、どう弾き分ける?
・似たような音型で微妙に長さが違うところ → なんで違うんだろうね?
・盛り上がって気分的には和音orオクターブで弾きたいのに単音のところ→音が少ない分、音量でカバー
・右手難所のところの左、左手難所の右 → 譜読みが甘いのだ。片方を弾くのに必死でもう片方が疎かになってる。 (難所は譜面から離れて、手ばかり見てるからな・・・)

今週は手の状態が良くなく、普段は、多少重いか微かに痛みあるかな?というレベルだけど、お風呂と寝起きの時ははっきり、痛みを感じる。このまま騙し騙し行くのか、完治を目指すのか、やっぱり一度、手の専門医に診てもらった方がいい?
あと不思議だけど、ある程度、弾けるようになった曲は毎日弾くよりも、隔日くらいで練習する方が、効果的に上達するような気がしません?
最近、ガツガツ上達を目指すんじゃなくて、マイペースで少しずつ進めればいいかな?と、ややトーンダウン気味。

04/09/09(木)
ピアノの誕生
またまた、ピアノ本を読んでいます。
 西原稔著『ピアノの誕生』
以前から目を付けていたのを図書館で発見。半分くらい読み進めて、興味深い話題が盛りだくさん。

・退化してしまったペダル
 (昔のピアノには、シンバルペダル(トルコ行進曲用)や上下音域別のダンパーペダル etc.あったのだ・・・。ノクターンの演奏中にシンバルペダルを間違えて踏んでしまったシューマンの話は笑える・・・)
・ロマン派小品の名曲が生まれた背景とソナタの没落
・世界第三位のピアノ生産国は韓国(1985年)

などなど。楽器としてのピアノやピアノ曲の移り変わりが、歴史的、社会的な切り口で、うまくまとめられてると思う。ピアノが一般的になって、まだ150年ほど。猫も杓子もピアノ!の全盛時代は過ぎて、斜陽の今、ピアノが好きな人は本当にピアノが好きなんだろうなぁ。

こっちはアマゾン

04/09/07(火)
遊び弾き
常に、チェルニーやハノン、課題のモーツァルトを真面目に練習してばかりではないのです。ピアノで何が一番楽しいかって言うと、自由気まま、無目的にお気に入りの曲を遊び弾きすることかな?ということで、お気に入りザバダックの遊び弾きを、曲紹介も兼ねて3曲ほど録音してみました。
ただ楽譜どおりにピアノを上手に弾くだけじゃなくて、自分の好きな曲、旋律から、自由にアレンジできたら、世界が広がるだろうなぁ〜。楽しいだろうな〜。

(台風で、西日本は大変なことになっていますね。被害に遇われた方、お見舞い申し上げます。)
04/09/04(土)
ようやく
チェルニー40-10,11、合格。ふう〜、苦労した。40-11は3ヶ月近くかかったからなぁ。
次なる12番は、ユニゾンでの両手アルペジオ練習。なんじゃらほい?と言いたくなる変てこりんな曲。これをモルト・アレグロだなんて、どうなることやら・・・。もともと苦手な左手下降部(親指くぐり)は、かなり苦労しそう・・・。
少しずつ進んでるハノンは31番。ユニゾンじゃないハノンは初めて。3度の響きで新鮮。ちょっとずれるだけで、随分音楽的になる。
K309の3楽章、10分近くの長い曲だけど、途中、つっかえて止まる回数は数箇所のレベル。大人のピアノとしては?なかなか良く弾けてるという評価。難所は、鍵盤を見ないと弾けないので、何回も繰り返して練習するうちに自然と暗譜しているのだけど、そういう部分で、休符の忘れや、譜読みの甘い点を指摘される。
あと、フォルテはもっとフォルテで!と、いつもの指摘。

来年5月の発表会のモーツァルト・ピアノコンチェルトNo.20、2楽章のプリモ。楽譜を渡されて、早速辿ってみる。背中がぞくぞくする美しい曲だ。こんな曲がやれるようになるなんて、コツコツやってて良かったと思う。でも、これを仕上げるのは恐ろしく大変そう・・・。(他の楽章もやらない?と先生に訊かれて、安請け合いしなくてよかったよ・・・。)




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